放射線被ばく量の累積値を計算します。
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【空間線量率/大気中の放射線の影響】
【健康被害の目安(空間線量率/大気中の放射線の影響)】
2.4mSv(ミリシーベルト) 自然状態での1年間の被曝量
20mSv(ミリシーベルト) X線CT検査1回分の被曝量
50mSv(ミリシーベルト) 放射線作業者の年間許容量
100mSv(ミリシーベルト) 年間にこれだけの線量を浴びると健康に悪影響があるとされるレベル(発がん率0.5%上昇)
250mSv(ミリシーベルト) 一時にこれだけの線量を浴びると白血球の減少が起こる
500mSv(ミリシーベルト) 一時にこれだけの線量を浴びるとリンパ球の減少が起こる
1000mSv(ミリシーベルト) 一時にこれだけの線量を浴びると急性障害が起こる
3000mSv(ミリシーベルト) 一時にこれだけの線量を浴びると50%が死亡
7000mSv(ミリシーベルト) 一時にこれだけの線量を浴びると99%が死亡
日本各地の平時の線量率は上に掲げた自然状態の被曝量(線量率で約0.274μSv/h)をかなり下回っています。
したがって、線量率が平時を多少上回っても上の基準では「安全」となります。
ただし、原発由来の放射性物質による内部被曝のリスクを考慮するとこの限りではありませんので、
皆さん各自で慎重にご判断ください。
また、細胞分裂の盛んな若年層ほど放射線の影響が大きい点にもご注意ください。
放射線量の単位として用いられるGy(グレイ)やcpmは人体への影響度を考慮したものではありません。
これをSv(シーベルト)に換算する場合には放射性物質の種類や放射線の影響を受ける組織の違いによって値に違いが生じます。
ここではおよその目安として1Gy(グレイ)は1Sv、1cpmは0.01μSv/hとして計算しています。
コンテンツの制作者は基礎物理出身ですが、放射線の専門家ではありません。
お気づきの点があればkokutetsu1047@yahoo.co.jpまでご連絡下さい。
【水道水の中の放射線の影響】
【健康被害の目安(飲料水)】
日本独自の基準はこれまでありませんでした。先ごろ、原子力安全委員会で制定された指標では
放射性セシウム200Bq/kg(ベクレル毎キログラム)、放射性ヨウ素は300Bq/kg(ベクレル毎キログラム)
となりますが、これはセシウム134の場合で年間約2.08mSv(ミリシーベルト)、
セシウム137の場合で年間約1.42mSv(ミリシーベルト)に当たります。
なお、EUの基準では年間0.1mSv(ミリシーベルト)とあり、
これは元になったとおぼしきWHOの資料の斜め読みによると水質中の他の危険性と比べてリスクが小さいとみなせる上限のようです。
この値は通常人体に含まれる天然放射性元素カリウム40による内部被曝(年間0.17mSv)と比べても小さいので、
"天然放射性元素によって日常的に起きる被曝量と比べても小さい値"(小さいだけであって無視できるとは限らない点にご注意ください)という解釈も出来ます。
お気づきの点はkokutetsu1047@yahoo.co.jpまでご連絡下さい。
【食品中の放射線の影響】
【健康被害の目安(食品・水その他)】
いろいろ調べてはいますが、現時点で確かなのはよくわからないということだけです。
低線量の放射線による健康被害には「発癌率の上昇」「白血病」「免疫力の低下」などがありますが、いずれも原因となる事象は放射線被曝だけではありません。
研究対象が人間でなければ放射線以外の条件をすべて揃えて対照実験が可能ですが、人間を使った対照実験など出来ません。
結局、多くの要因が考えられる中で放射線の影響がどうだったかを統計的に推測するしかありません。
統計というものに携わった方ならお分かりと思いますが、統計には不可避的に主観的な判断が入ります。
しかも得られる結果は確率的で確定的な事は言えません。加えて話をややこしくしているのは放射線研究の資金源の問題です。
研究者の実情をご存じない方は科学は公正で客観的と無邪気に信じていらっしゃいますが、そんな幻想は直ちに捨てて頂かなくてはなりません。
研究者とて霞を食べて生きているわけではなく、金持ちの余技やボランティアでもありません。
研究資金も研究者自身の生活にもお金が必要です。現在、放射線研究に関する資金の多くは国のエネルギー開発部門やエネルギー産業から出ています。
つまり、原発を推進したいという明確な意思のもとに放射線研究の資金が供給されているのです。
その結果、放射線の危険を指摘する研究者は職を得られず、放射線の危険を指摘する研究成果は不当に低く評価され或いは黙殺されます。
そういった状況の中、低線量長期被曝については@身体に良い説(ホルミシス説)、A身体によくも悪くもない説(閾値説)、
B低線量なりに身体に悪い説(LNT仮説/直線閾値なし仮説)、Cなまじ線量が高い時より身体に悪い説(ペトカウ効果)等が大混戦を繰り広げており、
ポッと出の素人には何が正しいか容易に判断が付きません。
しかし、前述の放射線研究の資金源の話を考えると@は論外、AかBか悪くすればCもありうると考えざるを得ないのが人情です。
最近、天然放射性物質を引き合いに
放射能は怖くないというデマが幅を利かせているようなので反論のまとめを作成しました。
また、この天然放射性物質(カリウム40)によく似た化学的性質の放射性セシウムについて一定量を長期間摂取した場合の蓄積量(ベクレル)と
その蓄積量のセシウムが日々身体に与えるダメージがカリウム40の何倍に当たるか計算するツールを追加しておりますのでご利用下さい。
残念ながら、カリウム40の何倍のダメージならどのくらいまずいのか、といった判断は利用者各位にお願いするほかありませんが判断の目安くらいにはなるかと思います。
また、この計算ツールでは検査が難しく食品等の含有量が公表されていないストロンチウム90やプルトニウム239などの核種による内部被ばくは考慮していません。
現実の健康被害はこうした多数の核種によるダメージの積み重ねで起きることにも注意が必要です。
お気づきの点はkokutetsu1047@yahoo.co.jpまでご連絡下さい。
【私たちのなすべきこと(四大公害訴訟の教訓から)】
政府はしきりに事故の収束を喧伝しますが、福島第一原発からの放射性物質流失は止まっていませんし、拡散した大量の放射性物質は今も静かに人々の健康を蝕んでいます。
高線量地域から避難したい人々は一向に支援されず、放射能を含む農地でも良心的な農家の意思に反して補償金の不払いをちらつかせて耕作を強要しています。
基準値そのものが既に論外ですが、その基準値を超える農産物が出回ったことも5度や6度ではありません。
そもそも農産物については同じ一枚の畑でも場所によって線量が異なることが現地の農家によって報告されています。
農産物の線量検査は検体を破壊しなければ出来ませんから検査済みの農産物は出荷できません。農産物の全量検査は不可能です。
つまり、検体をよほど慎重に選ばない限り基準値越えの農産物が簡単に出回ってしまうのです。
その上、農協も自治体も国も出来るだけ検査をクリアさせて補償金を少なくすることしか考えていません。
私たちは国策と対決することなしに身を守ることは出来ないのです。
では、国策と対決するなどと言うことが本当にできるでしょうか。
私たちはその先例として四大公害訴訟を知っています。
四大公害とは@新日本窒素肥料の排出したメチル水銀化合物による水俣病、A昭和電工による新潟水俣病、
B三井金属鉱業の排出したカドミウムによるイタイイタイ病、C四日市市の複数企業による四日市ぜんそくです。
これらの公害病では当初、当該企業からの排出物と病気の因果関係は否定され、あまつさえ"風評被害"が言いたてられました。
公害企業を守り産業を拡大することが国策だったのです。
しかし、やがて事実を知った人々は団結し公害裁判の形で誤った国策を正しました。
私たちは団結することで誤った社会を正すことが出来ます。
福島原発事故では被害者の数が四大公害以上に拡大する可能性があります。
若年層や将来の子孫に影響が拡大する可能性が高い点も無視できません。
もはや"偉い人"に期待するだけでは社会は変わりません。
ひとりひとりの団結の力だけが未来を切り開くのです。